今回のテーマは、失敗を活かすテクニックについてです。
失敗が怖い。
そんな感情的な理由で、失敗から学べる多くのことを見落としてきてはいませんか?
挑戦の99%は成功ではなく失敗です。あるいは不完全。
要はこの99%をどれだけ活かせるか?が結局一番の近道なわけです。
この記事が参考になる読者
- 失敗が怖くて、ずっと失敗を避けてきた
- 失敗しても、なるべく考えないようにしてきた
- 正しい失敗のやり方とは何たるかが分かっていない
こうした方に向けて、経営部門で難易度の高い案件を数多く担当してきた私が考える失敗との向き合い方についてお伝えします。
この記事で得られるもの
この記事を読むことで、
- 失敗を恐れないメンタルが手に入ります
- 明日から使える失敗の活かし方が学べます
私の実体験に加えて、私の身の回りにいる活躍している方々から得た知識も含めて実践的な内容にまとめています。
この記事の結論
- 失敗を恐れない思考つくりに徹する
- 失敗は要素を分解して特定する
- 実験は繰り返すことに意味がある
それでは、進めていきます。
失敗が活かされていない
失敗すると心理的なダメージを大きく喰らいます。
これが嫌で失敗を避けようとしたり、失敗しても失敗のことは考えないようにしたりと、ほとんどの人は失敗と向き合うことをしません。
成功できないのには理由が必ずあります。
特に失敗を活かせない人と活かせる人とでは、成功確率は大きく変わってきます。
失敗したくない感情が強くて、失敗の仕方が弱い
成果が良くないとすべてダメという感情論
違うやり方を試し続けることをしない
失敗の本質とは
失敗の本質は、『失敗=成果ではなく、失敗=成功への過程』だということです。
大人になると実はこのことを忘れてしまいがちです。
私たち大人は、赤ちゃんから『失敗の本質』を改めて学ぶことができます。
赤ちゃんは、立って歩けるようになるまで失敗し続けます。
最初は1歩も前に出ませんし、立つだけで身体はグラグラと揺れて、すぐに座り込んでしまいます。
ハイハイの方が自分の行きたいところに行けるにも関わらず、出来ないと分かっていても歩くことを選択し続けます。
私は、この失敗の連続の過程で歩くことを諦めた赤ちゃんを知りません。
何かに掴まって歩いてみたり、ママに手を借りて歩いてみたり、歩くサポートをしてくれる台車を使ってみたり、手を変え品を変え次々に挑戦して失敗を重ねていきます。
私たち大人は、2~3歩しか歩けないことが連続すると、そこで諦めてしまいます。
もしくは、何かに掴まって歩いたり、補助器具を試してみることもせずに、毎回同じやり方で失敗を続けています。
私たち大人は、この事実と向き合い、今一度『失敗=成功の過程』という意識を持ち、失敗を活かすことに全力を注ぐべきだと私は思います。
正しく失敗するテクニック
失敗を活かすにはどうしたらいいのか?
この章では、そうした問いに対して私が実践している3つのコトをお伝えしたいと思います。
正しく失敗するテクニック
- 失敗したくない感情を排除する
- 失敗の要素を分解する
- 別のやり方で実験を繰り返す
失敗したくない感情を排除する
まず本能的に失敗を避けるようにできている脳を騙さないといけません。
つまり、成功のためには多くの失敗をして、多くを学ぶ必要があることを頭に刷り込んでいくわけです。
やり方はたくさんありますが、私は著名人の格言などを自分のバイブルとしてメモに残しています。
孫正義や本田圭佑のことも大好きで、インタビュー動画を見たりしますが万人に刺さる格言はトーマス・エジソンではないかなと思っています。
トーマス・エジソンの教え
「失敗なんかしちゃいない。上手くいかない方法を700通り見つけただけだ。」
「人生における失敗者の多くは、諦めた時にどれだけ成功に近づいていたかに、気づけなかった人たちである。」
「私たちの最大の弱点は、諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ。」
私は特に、
「失敗なんかしちゃいない。上手くいかない方法を700通り見つけただけだ。」
という格言が大好きで、この失敗に対する考え方があれば、ある種実験をしているかのように行動できるので、失敗を恐れないようになっていきます。
失敗の要素を分解する
例えば、恋人とのデートに遅刻をしてしまった。という失敗を例に挙げます。
『遅刻した』ことが失敗としてしまうと、何を改善すべきなのかが分かりません。
遅刻を招く要因はいくつかあって、細かく分解して考える必要があります。
遅刻はなぜ起きるのか?
- 夜更かしして寝坊した
- アラームをかけずに寝てしまった
- 身支度に時間が掛かった
- 到着時間からの逆算で家を出る時間を決めていなかった
- 予期せぬトラブルに巻き込まれた
寝坊が理由でも、少なくとも2つの原因が考えられます。
「夜更かし」なのか「アラームのかけ忘れ」なのかです。
まさにここまで分解して初めて失敗の部分にたどり着いたと言えます。
「夜更かし」してしまったという失敗であれば、『寝る時間を決める』という改善策を打つことができますし、
「アラームのかけ忘れ」という失敗であれば、アラームをかけるためのアラームを夜にセットしたり、約束をしたまさにその瞬間にアラームをかけておいたりという改善策を打つことができます。
何が失敗だったのか?を正しく把握するためには、このように行動レベルに至るまで要素を分解することが非常に有効だということです。
別のやり方で実験を繰り返す
失敗はゴールではなくスタートの第一歩ですから、必ずネクストアクションとセットでないといけません。
そして、失敗前のやり方と同じやり方では意味がないので、常に手段を変えて繰り返す必要があります。
まさに実験と同じで、自分の行動をチューニングしながら進めていくことが重要です。
失敗の要素の分解ができていれば、どの行動を変えればいいのか?が分かります。
とはいえ、原因が特定できる失敗ばかりではありません。
『なぜ失敗したのか?が分からない』『どの行動が良くなかったのかが読めない』
こうした失敗に直面することも多いのではないでしょうか。
ただ、この場合においても、仮説を立てて『行動を変えてみる』を繰り返すことです。
料理に失敗したけど、調理過程のどこに落ち度があったのかが分からなくても、次回の挑戦では、塩分や糖分の調整をしてみたり、食材を変えてみたり、調理時間を変えてみたりと、考え得る行動は一通り修正してみるはずです。
これを繰り返すことが何よりも重要になってくると思います。
まとめ
- 失敗を恐れない思考つくりに徹する
- 失敗は要素を分解して特定する
- 実験は繰り返すことに意味がある
それでは、また!