今回のテーマは、負け癖を治して勝ち癖を作る、についてです。
負け癖は非常に厄介で、一度クセ付くと成果を出すことが出来なくなってしまいます。
一方で、勝ち癖を付けることで、勝つことが習慣化されて成果を上げやすくなります。
お金や時間を使う前に必ず向き合いたい一つが『勝ち癖・負け癖』についてです。
この記事が参考になる読者
「何に挑戦してもうまくいかない」と悩む方は非常に多く、私もその一人でした。
- 負け癖の具体的な治し方を知りたい
- 勝ち癖の付け方や考え方を知りたい
- 成長思考・成果の上げ方を身に付けたい
こうした方に向けて、私が実験体となって経験してきた実践的なテクニックをお伝えします。
この記事で得られるもの
この記事を読むことで、
- 負け癖を治す実践テクニックが身に付きます
- 勝ち癖の作り方と考え方を知ることができます
こうした成功法則については、汎用スキルとしてあらゆるところで発揮することができます。
重要な案件を経営部門担当として推進する中で、負けられない状況は数多く経験してきました。
そうした実践で得た感覚知のようなものも伝わればと思っています。
この記事の結論
- 負け癖は、情報不足・行動不足・理解不足の3つで成り立つ
- 『勝ち』を作り、積み上げ、『負け』に違和感を持つ
- 勝つことに躊躇をする感覚から覚悟を持って抜け出す
それでは、進めていきます。
負け癖の特徴
負けあるいは失敗の原因は意外とシンプルに説明ができます。
負け癖から抜け出れない理由を知ることで、自ずと改善策にたどり着くことができます。
負け癖の3つの特徴
- 情報不足
- 行動不足
- 理解不足
情報不足
不勉強と言い換えると何が問題だったのか?が分かりやすいと思います。
分かりやすく例えると、電車に乗り遅れたことで説明ができます。
あなたがホームに着くほんの少し前に電車が出発してしまい乗り遅れてしまいました。
原因は、出発時間を知らなかったことでした。
出発時間を予め調べておけば避けられた失敗ですが、「知らない」というだけで対策すらもできないまま為す術なしで終わってしまいます。
これが情報不足による『負け』です。
負けやすい人の特徴として、少し時間をかければ知ることのできる情報を取りに行かずに結果としてうまく行かないことが非常に多いです。
行動不足
これは怠惰・怠けの類です。
行動しない原因は人それぞれで、また環境によっても様々な理由があるでしょう。
「失敗が怖い」「めんどくさい」「諦める」「やることに疲れた」「踏み出す不安」
どんな理由があろうとも成功に至る過程で自分にとって都合の良い『やらない理由』を作り上げてしまっているわけです。
本質的には成功に対する執着が足りないことに尽きますが、やりきれないことで結果として成功する前に離脱してしまっているわけです。
もっと最悪なのは、始める前から白旗を上げてしまうってやつです。
「これは勝てそうもないな」「高確率で失敗しそうだ」
このような勝手な解釈で1歩も踏み出さないことで負けることすらしない選択肢を選んでしまうことがあります。
理解不足
これは勘違い・誤った解釈をして判断を間違える類のものです。
情報不足が故に起こることもあれば、人の話をきちんと聞かない『聴く姿勢』が問題なこともあります。
いづれにせよ正しく理解をしなかったがために間違った方向に動いてしまうことで失敗してしまうわけです。
スポーツで喩えると分かりやすいですね。
瞬発力より持久力に長けているのに瞬発力をひたすら鍛えてしまう。
これは、自分の身体の特徴や強みについての理解不足です。
相手がパワー系で攻めてくるのをテクニックではなく同じパワーで押し返して力負けしてしまう。
これは戦う敵の特徴や強みについての理解不足です。
情報が足りないことでも正しい理解はできませんし、きちんと分析・整理ができなくても見誤りまってしまいます。
負け癖の治し方
まずは大前提として情報不足・行動不足・理解不足を排除することが求められます。
これができないといつまで経っても『負けるべくして負ける体質』のままです。
ここからは、努力によって勝てる条件が揃っているのに負けてしまう状態からの脱出方法についてです。
負け癖の治し方
- とにかく『勝ち』を積むこと
- 結果で負けても過程に『勝ち』を作る
- 小さな『勝ち』を積み重ねる
- 負けてる時でも『勝ち』にする
とにかく『勝ち』を積むこと
まず負け癖は負け続けている状態では絶対に治せないことを理解する必要があります。
言い換えれば、勝つことでしか負け癖は治せないということです。
つまり、重要なことは『如何にして勝ちを作るのか?』ということになります。
結果で負けても過程に『勝ち』を作る
どんなこともうまくいかないことの方が圧倒的に多いです。
そんな中で結果だけを見て、すべてを『負け』としてしまうと構造的に勝ちよりも負けの数が多くなることは明らかです。
そうではなく、過程に目を向けて部分的にでも『勝ち』を評価することが重要です。
例えば、徒競走で惜しくも1位を逃してしまった時を考えてみましょう。
徒競走で部分的に『勝ち』を作る考え方
「スタートダッシュは良かった」
「最初の10mの初速は良かった」
「中盤はスピードに乗れた」
「最後の粘りは良かった」
「ゴールテープにうまく身体を前に倒して食いつけた」
このように結果に至る過程の行動を分解して部分的に評価することで、成功体験を作ることができます。
これをやる一番のメリットは改善すべき点がより具体的になることです。
勝ちを作る以上に次に繋がる改善ポイントを明らかにすることは非常に重要です。
小さな『勝ち』を積み重ねる
負け癖は、負けることに慣れてしまっている状態です。
負けていても何とも思わない、言わば感覚の麻痺です。
ですから、勝つ感覚を取り戻す必要があります。
負けるストレス、違和感を今一度身体に覚えさせるというわけです。
そのためにやるべきは『勝ち』を積み重ねることです。
これは、勝ちの大きさではなく頻度と回数が重要になります。
負けず嫌いになるためには『勝ち続けている状態』を意図的に作るが一番効果的だと考えています。
負けてる時でも『勝ち』にする
行動するとタイミングや環境によってはどうしても『勝ち』が作れない状況を経験することもあります。
過程に目を向けても全部『負け』だったり、新しく始めたばかりでどれもうまく行かないことだってあります。
そんな時は、行動していること自体を『勝ち』だと捉えることをお勧めします。
そもそもほとんどの人は行動すらしません。本当です。
私の会社は東証一部上場の大企業で有名大学出身の頭が良いはずの人材がたくさん在籍しています。
しかしながら、会議の9割は評論会です。
残念なことに、ほとんどのビジネスパーソンは批評家であって実業家ではないんです。
行動することがどれほど難しいことなのか、を理解しておけば、どれほど下手だろうが負けだろうが行動していること自体に勝ち要素が含まれているわけです。
勝ち癖の作り方
もう一つ深掘って勝ち癖を手放さないための心構えについて話したいと思います。
実は、勝つことというのは思った以上にストレスがかかります。
例えば、目の前に10億円があって自分は手の届く場所に居る。
すると、いきなり緊張してくるわけです。
「本当に10億円を手に入れられるのか」「もしかしたら取り損ねてしまわないか」
そうして、『あと一歩足を踏み入れて手を伸ばす』ことに躊躇して、成功をつかみ取れない。ということが往々にして起こり得るわけです。
つまり、『勝つ勇気・覚悟を持つ』ことが非常に重要になるわけです。
勝ちが見えた瞬間、その手前で怖気づいてしまう、という人間の変な習性と向き合って力づくでも前進するためには、理屈ではなく執念のようなものが必要だと思っています。
まとめ
- 負け癖は、情報不足・行動不足・理解不足の3つで成り立つ
- 『勝ち』を作り、積み上げ、『負け』に違和感を持つ
- 勝つことに躊躇をする感覚から覚悟を持って抜け出す
それでは、また!