今回のテーマは、上司や周囲からの評価を高めるテクニックについてです。
まず、成果と評価は全く別物だということを理解していますか?
同じ成果であっても「評価される人」と「評価されない人」がいます。
私も長年成果評価に悩んできた一人です。
やってるアピールもできないような不器用者なので、成果が正当に評価されずに来ました。
この記事では、そんな私が評価をもらえるまでに実践した「評価を上げるためのテクニック」を解説します。
この記事が参考になる読者
- 自分の頑張りが正当に評価されずに悩んでいる
- 実力よりも低い評価が付けられてしまう
- 高評価をもらうための具体的な対策を知りたい
成果を出せば評価をされる。頑張れば認めてもらえる。と素直にそう思い頑張ってきましたが、やはり成果と評価との間には大きなギャップがありました。
環境や制度のせいにすることもありましたし、今でもそう思っています。
しかし、変えられるものは自分の行動だけだと分かってからは、自分を変えることに集中してきました。
実際、今回共有する手法で、私自身一定の成果が出て、S評価をもらえることも増えてきました。
この記事を読むことで、自分が評価されない理由を知ることができるだけでなく、評価されるための具体的な仕事のテクニックを学ぶことが出来ます。
ぜひ、最後まで目を通して、明日から実践していただければと思います。
この記事の結論
- 評価されない理由は、評価者の視点で動いていないから
- 評価はすべて比較によって成り立っている
- 評価されやすい基準作りをこちら側から実施することが重要
それでは、話を進めます。
成果が評価されない原因
評価されるためには評価者の評価方法を理解しておく必要があります。
『評価者がどのような考えと感情で人を評価しているのか』を知ることが、そのまま評価されない原因にもつながります。
評価者が人を評価するステップ
- 第一印象や最初の会話からどの程度優秀なのか?の印象を持つ
- そこを発射台として、出来そうなレベルを見定める
- 実際に頑張っているかどうかを見ながら成長を判断する
つまり「優秀かどうか」とか「成果を出したか」という本質の話ではないのです。
人は見えるものしか見えません。
上司があなたの成果を『どのように見ているのか?』を考えることです。
ダメそうなヤツが頑張っているように見えて成果が出ていたら、それが本来の能力とは違っていても成長したと感じてしまうものです。
つまり、成果が評価がされない理由は、上司の評価の基準を作ってあげれてないから、ということになります。
これをもう少し体系的にまとめてみます。
評価する時の視点
- その人が成長したかどうか
- 他の成果と比べてどうか
- 達成困難だったかどうか
これはすべて何かとの比較です。
極論ですが、優秀な人が90点から100点に成長するのと、ダメ社員が10点から40点に成長するのとではどう映るか?というイメージが分かりやすいかと思います。
これを逆手に取って、こちらから発射台を作って、そこからの成長を意図的に見せてあげることで評価者が評価しやすい状態を演出することができるわけです。
高評価にする対策法
この比較対象を自ら作り出すことが高評価をもらう手段になります。
これは専門用語では「アンカリング効果」といって、人間というのは比較対象があるとそれを基準に物事を見てしまう習性があることを表したものです。
アンカリング効果の例
- 限定品=価値がある
- 10,000円引き=お買い得
などが代表例でしょう。
つまり、評価というのは、評価者である上司から見て、
- あなたが期初と期末でどれだけ成長したかどうか
- 取り組む課題があなたにとってどれほど達成困難なものかどうか
- その成果が過去の実績もしくは並行する他の仕事と比べて優れたものかどうか
これが重要だということです。
であれば、評価される側としては、その評価のプロセスを意図的に作ってあげれば良いということになります。
つまり、仕事をする上で、評価ポイントごとにアンカーを置いていくことを意識すれば、高評価がもらえる確率も高まります。
優秀に見せるテクニック
先の例では人事評価を挙げましたが、少し評価の概念を広げて、取引先や同僚から優秀だと思われる=評価されるための具体的な実践テクニックを共有します。
優秀に見せる仕事テクニック
- 提出期限は自分で決める
- 依頼+αの余白を隠し持つ
提出期限は自分で決める
これは非常に簡単で、提出期限を自分で設定して、それよりも早く提出するテクニックです。
「今、X案件で時間を取られていて、早くても3日後の提出でも良いですか?」
それを聞いた相手の頭には「3日後に提出される」とアンカリングされます。
そうすれば、1日早い2日後の提出は「仕事が早い」「忙しい中で頑張った」という評価になるはずです。
ここでのポイントは「頑張って3日後」という印象付けをしておく、ということです。
「それなら3日もあればできますよ」と「3日あれば何とかギリギリ・・・」
どちらが1日前に提出された時に、すごい!と感じますか?
依頼+αの余白を隠し持つ
これは少し頑張る必要がありますが、費用対効果は高いので是非実践してほしいです。
これは『依頼を受けたモノに+αを追加して提出する』というテクニックです。
例えば、私の例で恐縮ですが、よく経営会議資料の作成の依頼を受けます。
その場合+aとして、
- 質疑応答を想定したQ&Aシート
- 参考資料・補足資料の貼付
- 次回から使いまわせるフォーマットの作成
- リスクシナリオ計画の作成
などを追加で添えて提出します。
ここでのポイントは、依頼された時に「これも作りましょうか?」を絶対にしないということです。
+αを含まない形で成果物を確認して依頼を受けるわけです。
つまり、成果物は予め少なく見積もっておく、ということです。
まとめ
- 評価は本来の実力や成果そのものではなく「比較」で決まる
- 評価されやすい基準作りに徹する
- 評価する側の視点に立って考える
こういった努力をしても評価されないとすれば、それは上司の能力や会社の評価制度に問題があります。
自分ができる範囲を超えたレベルでの不具合はどうしたって解消できませんので、転職をおすすめします。
それでは、また!