今回のテーマは、コミュニケーションスキルで『信頼の作り方』についてです。
仕事において一番時間を使うのは、コミュニケーションです。
コミュニケーションコストが掛かり過ぎると仕事のスピードが遅くなり、成果に繋がらないことも多くあります。
この悩みを『信頼つくり』の切り口でいかに解決するか?をまとめました。
この記事が参考になる読者
- 仕事でもプライベートでも人間関係に悩んでいる
- 相手から信頼してもらえる人になりたい
- コミュニケーションスキルが無くて悩んでいる
こうした方に向けて、『信頼つくりは性格ではなくテクニックが大事』だということをお伝えしたいと思います。
この記事で得られるもの
この記事を読むことで、
- どんな人からでも信頼が得られる『信頼の作り方』が分かる
- コミュニケーションスキルが上がり生産性が向上する
私は組織横断型のプロジェクトマネジメントをしていて、経営者や年上の社員、顔馴染みのない社員など、そもそも信頼関係が築けていない人たちを巻き込んでいくことが仕事です。
私は非常にコミュニケーションが苦手ですが、そうした環境で試行錯誤を繰り返して、自分の性格ではなく、テクニックによって信頼を作っていくことを覚えました。
今回は、この経験で得た実践的なノウハウをお伝えしたいと思います。
この記事の結論
- 信頼は『話を聞くだけ』で得られる
- 相手には、感情や思考について話させる
- 質問された時以外は絶対に話さない
それでは、進めていきます。
『信頼』が作られる瞬間
一言でいえば、『相手の話を聞くだけ』です。
信頼のイメージは『お互いが認め合い、尊重しあっている間柄』だと思われているので、「相手の話を聞くだけで?」と疑問が生まれるはずです。
ただ、自分が人を信頼するに至る経緯を、過去の経験から思い出してみてください。
信頼する気持ちが生まれる瞬間
- 自分のことを褒めてくれた・認めてくれた
- 自分に興味や好意を持ってくれていると感じた
- 自分のことを受け入れてくれたと感じた
- 自分のことをよく知ってくれている
- 自分の意見や主張を理解して決して否定しない
どうでしょう?
こういう感覚になった経験はありませんか?
実は、『自分が相手のことをどれだけ多く知っているか?』ではなく、『相手が自分のことをどれだけ知ってくれているか?』の方が強いと思いませんか。
もっと言えば、相手がどれくらい自分を知っているか?という事実が大事なのではなく、「あの人は私のことをよく知ってくれているだろう」という自分の思い込みが大事だということです。
こうした感情を相手の中に作り出すことができれば、信頼は作り出すことができるのだと私は気づきました。
信頼つくりの実践テクニック
色々と手を尽くして優秀な人や優しい人を演じてはいませんか?
そうではなくて、信頼の本質に沿って言えば、こちらが何もせずとも相手の中で勝手に信頼感情を抱かせることができます。
信頼つくりの実践テクニック
- とにかく聞き手に徹する
- 質問された時以外に話さない
- 質問はたった3種類でOK
とにかく聞き手に徹する
明日から周りの人の話をよくよく観察してみてください。
9割の人は、質問されてもいないのにペラペラと自分のことを話しています。
人は根暗であっても人見知りであっても元来おしゃべりな生き物ということです。
しかし、信頼を得たければ、あなたは聞くスタンスを貫きましょう。
相手の話に耳を傾け、ひたすら聞いてあげるだけで、勝手に信頼を寄せるようになります。
簡単です。
質問された時以外に話さない
では、どれだけ相手の話を聞けばいいのか?
そして、自分はどれくらいの時間、話さない方がいいのか?
この基準もシンプルで、「相手が質問してきた時以外は話さない」です。
質問するということは、相手がこちらに興味を示している時です。
つまり、相手が興味をこちらに向けた時以外は、相手に話させてあげましょう。
質問はたった3種類でOK
では、どうやって質問をし続けるのか?
長時間も持たせることができるのか?
この問いの答えもシンプルで、「WHY・HOW・WHAT」を使うだけでOKです。
3種類の質問キーワード
- WHY:「どうしてそう思ったの?」
- HOW:「どうやってやったの?」
- WHAT:「それってどういうこと?」
なぜこの3つかというと、相手には『自分の感情と思考』についてを話させることが重要だからです。
「私はこういう想いや考えを持ってやっています!」
「こんなに頑張ってやり遂げたんです!」
「具体的に私はこう考えていて、こう思ってます!」
人というのは、自分のことを話している時が一番の快楽なので、感情と思考について聞いてあげることが質問のコツというわけです。
これはやるな!ダメな聞き方3選
聞き方については皆さんお分かりの通り、『否定せずに相手を褒めてあげる』ことが大切です。
では、逆にこれだけはやっちゃダメ!な聞き方はなんでしょう。
ダメな聞き方 3選
- 相づちが多い
- 勝手にまとめる
- 無表情とノーリアクション
相づちが多い
「うん、うんうんうん。はいはいはいはい。」
これは最悪で、相手のリズムに全く合わせようとしていません。
相づちのタイミングは、相手が息継ぎをする時と、1文章の終わりに留めるべきです。
勝手にまとめる
「それって、つまりはこういうことだよね?」
相手は別に情報を整理してほしいわけではなく、聞いてくれて自分を認めてほしいだけです。
はっきり言って、相手の考えや感情をどれほどきれいに言語化してまとめあげたとしても、相手は全く聞いていません。
すぐにやめましょう。
無表情とノーリアクション
相手の話には必ず喜怒哀楽の感情が含まれています。
楽しい想い出のエピソードを話している相手は、楽しい感情を持って話しているわけです。
それなのに、真顔やしかめっ面で相づちもせずに聞いていたら、相手は楽しい感情が共感されていないと判断します。
聞くときは必ず相手が話している内容に含まれている感情と同じ表情とリアクションに徹するべきです。
お通夜に行ったら、悲しみの表情で、声は小さく、物静かに振る舞いますよね?
まとめ
- 信頼は『話を聞くだけ』で得られる
- 相手には、感情や思考について話させる
- 質問された時以外は絶対に話さない
それでは、また!